ここ10年ほどの急激な開発と、2015年ネパール大地震被害からの建て替えを機に、都市部と変わらぬ均一化した家々が増えつつある、カトマンズ郊外の村。
そんな中、昔ながらの建築方法で建てられた家と、のどかな光景が広がる集落もわずかに残っています。
ここに載せた4枚は、ラリトプルのグヮルコからパナウティに抜ける道で見かけた、のどかな光景の切り抜きです。
この道もいずれハイウェイになる計画で、いずれ家は取り壊され、周辺の田畑もつぶされてしまうでしょう。
現に、すでにグヮルコ→イマドール→ルブ→ラマタールまでは、ルブ周辺一部区間を除き、4車線近い広い道がほぼ完成しており、かつての面影はほとんど残っていません。
記憶の中ののどかな道が、ハイウェイの光景に上書きされないよう忘れないでおきたい。そんな思いで撮った写真です。
既に4車線になってしまったラマタールまでの道は、身近過ぎて写真を一枚も撮っていませんでした。
1998年に初めて訪れた時、ルブ以降舗装されていなかった記憶があります。今はまだのどかな光景を思い出せますが、いつしか、開発後のハイウェイの光景に上書きされ、かつての光景が記憶から薄れてしまうかもしれない。
せめて、まだ工事が進んでいない場所の光景は、記憶だけではなく、画像と動画に残しておきたい。
そんな思いで、ネパール各地訪問するたび、のどかな光景が消える前にカメラに収めています。
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